Davaさんぽ

宮崎県産の生き物がツーリングやドライブをお散歩感覚でUPしていく日記帳。

時代

僕は昭和の生まれである。

けど記憶がしっかりしているのは平成になってから

話や写真、映像で自分が生まれる前の事を

ある程度知る事はできる

けど肌や空気、匂いで感じる事はできない。

もしその時代の感触を感じる事ができたら…

その時を知らなくても懐かしさを感じるのかもしれない


令和3年12月5日


この日は矢岳高原からの景色が見たくて

バイクを走らせた

ヘルメットのバイザーに付いた水滴が

あっという間に凍ってしまう。

そんな寒さに心折れそうになっている時


対向車線から一台のバイクが走ってくる。

向かいの赤い服を着たライダーが近づいて

すれ違う時に気付く

めっちゃ薄いサンタクロースのコスチュームで

二人乗りして元気に手を振ってくる。


手を振りかえしながら3度見したあとサイドミラーでも

確認する


サンタコスチュームの生地の薄さが見ただけでわかった


それを見た途端に負けられない!

そんな感情が芽生えバイクを走らせた

本当にあの二人は尊敬する


その二人とすれ違ってから1時間半程




お目当ての矢岳高原展望台に到着




景観を楽しむには最高の天気

欲をいえば、あと2時間程早く到着していれば

雲海も楽しめたかも


水筒のホットコーヒーを飲みながらのんびりしよう

そう思う事5分

ちょっとずつ人が増えて来たので撤退。


帰りは人吉から球磨郡を通って帰ろうと思っていたので

Google mapsに従って道を進む


そんな時に動画で見た事のある道が目の前に広がった。

行ってみたかったけど完全に忘れていた場所




矢岳駅

佇まいを見た瞬間に写真や映像でみた

雰囲気とはなにか違う。

ノスタルジーという感情が湧き出る

その場に居るのと目で見るだけとではまるで違う


テンションがあがりサイドスタンドを出さずに

バイクを降りて

バイクを倒す程の高揚。

バイクは無傷だった




水溜りが凍っている良く路面凍結してなかったな

と思いながら散策




SLとか初めて見た

かなりデカい!

これが蒸気の力で動くのが信じられない




地面のオイル漏れ跡が現実感をさらに高めてくれる




なんか色々ついててどれがどんな機能をしているのか

わからない。

それがロマンを感じる




線路から写真を撮れるのも感動した




こう言う駅で電車待ちとか風情があるな

と思いながらベンチに腰掛ける




とその時に温度計が目に入る

0℃

時間は9時半を迎える少し前

見なかった事にしてベンチに腰掛け足を伸ばす




来るはずのない電車を待つつもりでのんびりする

気付いたら10時を過ぎていた。


鉄道とかにあまり興味がない

それに当時もしらない

そんな僕がここに何故か懐かしさを感じ

ゆっくりとした時間を過ごしていた。

視覚だけではわからない雰囲気や感覚


それを懐かしいと感じる不思議な感じ

歴史や時代を身体で感じる時に

こんな感覚になるって事は

遺伝子的に記憶に刻まれているのかも

と思うひとときだった。


そんな不思議な時間を堪能しすぎて

人吉城跡を楽しむ時間がなくなってしまった…

いそいそと帰路に着く




トイレ休憩に寄った多良木町の百太郎公園

人吉、球磨郡にも時代を感じる遺構がたくさんあるみたい

また散策したい場所が増えて

嬉しくなったツーリングだった。

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